アニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』で良かったシーン ベスト2

1:4話で吹雪が睦月を無言で強く抱きしめるシーン

戦闘中に、金剛に危機を救ってもらい、さらにその金剛に抱きしめてもらったことで「そうか……そうなんだ」と吹雪が気づいたことが前振りになっている。無言であるのももちろんだが、睦月が痛がっているところがポイント。なぜなら、痛い=生きている、だから。(創作物上ではそういった意味をもって使われる表現なのである。)轟沈した仲間の死を受け入れられない睦月に対し、吹雪の表したメッセージは、まさに「あなた生きている」ということなのだ。

 

2:12話で大井が敵戦艦にドロップキックをかますシーン

北上と大井はアニメを通してギャグレズ要員として扱われてきたが、特に前11話では「別々の艦隊に配属される」という事実に対し、大井は悲しみ、北上は「楽しみだよね-」「どっちがたくさん倒せるか競争しよう」と呑気なコメントをしていた。その後、出撃した北上はいつものように「右任せるよ、大井っち」と声をかけるが、そこに大井の姿はない。12話ではそんな北上が襲われる瞬間に「大井っちー!」と叫び、そこに大井が飛び込んできてこのシーンになる。艦娘は戦艦をもとにしており、ドロップキックという攻撃手法は明確に狙い澄ましたギャグである。ギャグなのに、そこには大井、北上の愛があり、少しほろっとくるのである。