ゲームアプリ『テクテクテクテク』レビュー

この記事はもっと前に書くつもりだったのだが、あまり話が広がらないなと思ったので止めてしまっていた。
たまたま高須克弥とコラボしてテレビCMが流れていることを知ったので(CM自体は見ていない)、ナチスを賛美しアウシュビッツを捏造だと語る高須克弥に全く同意せず嫌悪していることを示すために、今更ながらアンインストールした(ゲーム自体は1か月以上起動していなかったので不都合はなかった)。ついでにこのアプリについて書いておこうと思う。

 

大原優乃を殴らせろ

このゲームは配信前から存在を知っていて、楽しみにしていた。その理由は、中村光一がプロデューサーだから。そんな単純な理由でダウンロードしたゲームだったが、ポケモンGOとの決定的な違いは、知らない土地に行かなければならないということ。テクテクテクテクでは土地を塗って日本全国を埋めていくことが目的とされるのだが(「◯◯町を1%塗った!」などと表示され、踏破することを勧められる)単純にそんな色々なところに行く用事が私にはなく、興味関心を引き起こすようなこともなかった。様々な土地を訪れる動機をくれるそれ自体はマイナス要素ではないのだが、ポケモンGOとは違い(私はポケモンGOも評価していないが)日常生活を送る中にプレイを組み込めるものではなかったので、自分には合っていなかったのだ。

ただ、それはゲームの方向性の違いというだけなので、悪いとは思わない。問題なのは小林幸子エヴァ使徒は殴れるのに、大原優乃ポプテピピックは殴れないというところ。このゲームではフィールド上にオリジナルのモンスターがポップアップし、それを倒すことで経験値を稼げるのだが、なぜか大原優乃は殴れない。ポプテピピックも殴れない。なぜ???フィールド上に現れるくせに殴れない奴がいるとか興ざめである。このようなコラボは全く面白くない。というか、エヴァ使徒だって面白くない。小林幸子はものすごく強い敵らしいので結局戦わずじまいだった。街中に小林幸子エヴァ使徒が現れて面白いという感覚もわからなかった。というのも、そういった特別なゲストキャラクターは珍しいわけでもなんでもなく、少し歩けばそこらへんに出てくるのだ。あー、いるねー、誤タップして戦闘に突入しないよう気をつけないとー、で終わりである。何が面白いのかよくわからなかった。

 

このゲームには大量のアイテムが登場するのだが、何に使うのかよくわからない。その「よくわからなさ」が楽しみにつながっていけばいいと思うのだが(そういうゲームの方向性はいわゆるCSゲーでも見たことがあるし、よく理解できる)、『テクテクテクテク』では結局「土地を塗る」「モンスターを倒す」ことしかできなくて、方々にあるアイテム宝箱を開封しても、それは結局最終的に「モンスターを倒す」ことにしかつながっていないことが初めからわかり切っているために、全く興味関心につながらないのだ。例えば、ドラゴンクエストで強い敵を倒し進んでいくモチベーションというのは、最終的には世界の平和を取り戻すことではあるのだが、それ以前にも新しい土地を見たい、街を見たい、住民の空気に触れたいという目標が近くにあるために、装備を揃えて冒険を進めていこうという気分になるし、そう作られているのである。『テクテクテクテク』では基本”位置ゲー”なので仕方ないのかもしれないが、敵と戦うことが作業でしかなく、新しい敵が出現しても何もワクワクしない。基本”位置ゲー”、つまり敵との遭遇やそれによるプレイヤー/キャラクターの物語がメインのゲームではないので、ワクワクさせようともしていないのだが。

 

終わりに

うーん、ただ長いだけで中身のない文章になってしまった。なんとなくだけれど、味方として戦うアバターが最初に設定したどうでもいい人ではなく、味方モンスターを繰り出して戦う形式なら、その味方モンスターを強化することとかに興味が湧いたかもしれない。そんな素人的な改善案を残しておきます。

つまらないアプリでした。終わり。