【コロナ禍】「今日はこんなに駅前に人がいます!」という意味不明な報道について

「今日はこんなに駅前に人がいます!」という意味不明な報道を民放に限らずNHKまでも毎日のように行っていますが、これはあらゆる意味で意味不明です。

1.緊急事態宣言下でも人がそれなりにいるのは当たり前である

緊急事態宣言とは医療施設の確保を(同意のもとで)強制的に行えるという意味でしかなく、それ以外は緊急事態宣言以前の「自粛要請」(お願い)緊急事態終了後の「新しい生活様式」(?)等と何も変わらないので、緊急事態宣言が出ても普通の駅前の人は本来なら減るわけがないんです。減っているのは日本国民が全体主義に染まっていて、ある意味頭がおかしいからです(もし、その結果として感染者が減ったのならそれはその点に限り喜べることではありますが)。なので、まず人が減っていないことを問題視するのがおかしいです。

2.緊急事態解除後に人が増えるのはもっと当たり前である

恐ろしいことに、緊急事態宣言で人が減ってない、もっと減らせなどと煽っていたNHK、民放各局は、緊急事態宣言解除後に人が増えたことを問題視しています。それは、緊急事態宣言を解除したことを問題視しているのではなく、我々国民が外で出歩いていることを問題視しているのです。それっておかしくないですか?宣言中に人がそれなりに減ったんだから、宣言解除されたらそのぶん人が増えるのは仕方ないでしょう。

3.駅前に人がいることは本質的な問題ではない

現在、明確に感染リスクが高いとされているのは飲食店、カラオケ屋等の換気が悪く唾が飛び交う場所、また元から免疫力が低い上に接触を繰り返してしまう入院患者の多い病院等であり、駅前で感染リスクが高くなるという話はないです。駅前の人たちはただ歩き回っているのがほとんどであり、向かい合って話している人は決して多くないでしょう。本当に駅前の人が多くて問題なのだとしたら電車内は更に密集していて危険です。そうではないのですから、駅前の人の多さで何かを語るのは馬鹿げています。

4.思考停止の果てにこのような報道が行われている

これが単なる誤報というレベルではなく問題なのは、自分達の報道の意味とか必要性、妥当性というものについて、マスコミは全く考えずに日々垂れ流しているからなんです。私は晩飯時に夕方のワイドショーを見る以外のテレビ視聴をしていないのですが、テレビというのは最初から決まった型通りに日々垂れ流しているだけの連中であり、そこに見直しとか再考が全く挟まっていないのです。必ず夕方のワイドショーは野生動物の大捕り物と中国で起きたしょうもない事件・事故を取り上げます。国内で他にどんな重大問題があろうと、ソースがある限りこれだけは挿入しようとします。コロナ禍では「今日はこんなに駅前に人がいます!」がこれに加わったということなんです。そこにあるのはただの時間の無駄遣いであり、本当なら日々社会問題をピックアップして日本国民のレベルを引き上げることもできるはずの数分間を使って行われる、貴重な地上波放送資源の無駄遣いなんです。

このお決まりの型にはめようという構図は新聞も同じであり、朝日新聞が政治について取り上げる時は必ず1面では政府の一方的な主張を垂れ流し、2面でもほとんど政府見解を垂れ流した後で文末に「議論を呼びそうだ」「野党が追及したが不完全燃焼であった」などと付け加えるのみで、明確におかしいことを明確におかしいとは絶対に書かないんです。どんな話でもそうなので、どんな馬鹿げた話でも政府側に一理あるかのように捉えられてしまうのです。問題には色々あり、政府の言い分もある程度理解できる類のものから言い分すら存在しないレベルに破綻しているものまで色々なのにもかかわらず、そこに朝日新聞が強弱をつけることはないんです。テレビも新聞も、このような思考停止姿勢が日々の意味不明な報道を繰り返させています。