読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

後藤健二さん殺害との報をうけての安倍晋三とバラクオバマの声明、についての反応を自戒する

後藤さん殺害か:安倍首相の発言全文 - 毎日新聞

湯川遥菜さんに続いて、後藤健二さんを殺害したとみられる動画が公開されました。ご家族のご心痛を思うと言葉もありません。政府として全力で対応してまいりましたが、誠に痛恨の極みであります。非道、卑劣きわまりないテロ行為に強い怒りを覚えます。

 テロリストたちを決して許しません。その罪を償わさせるために国際社会と連携してまいります。

 日本がテロに屈することは決してありません。食料支援、医療支援といった人道支援をさらに拡充してまいります。

 そして、テロと戦う、国際社会において、日本としての責任を毅然(きぜん)として果たしていきます。今回のテロ行為に対して、日本に対して強い連帯を表明し、また、解放に向けて協力をしていただいた世界の指導者、日本の友人たちに心から感謝申し上げたいと思います。

 またヨルダンのアブドラ国王には惜しみない支援をいただきました。国民を代表して御礼を申し上げます。今後とも国内外の日本人の安全に万全を期してまいります。

 

「オバマ大統領が緊急声明 「凶悪な殺害を非難する」」 News i - TBSの動画ニュースサイト

アメリカのオバマ大統領は緊急声明を出しました。声明は後藤さんの殺害を前提とする形で書かれており、冒頭、「イスラム国による凶悪な殺害を非難する」とした上で、「後藤さんは勇気をもって、報道を通じてシリアの人々の苦境を世界に発信しようとした」として、「アメリカは後藤さんの家族と後藤さんの愛する方々と共にあり、こうした残虐行為を非難した安倍首相と連帯していく」と表明しました。

 また、「中東、並びに世界の平和と繁栄のために行われている日本の揺るがぬ貢献と、当該地域の紛争のために犠牲を強いられている無辜(むこ)の市民に対して実施されている日本の人道支援について高く評価する」とした上で、「アメリカは同盟国や有志各国との広範な協力によって、イスラム国を弱体化させ、最終的には崩壊させるために断固たる措置をとる」と強調しました。

 (※追記補足リンク:オバマ大統領が声明発表、後藤さん殺害動画公表で - WSJ

「米国はISIL(イラク・レバントのイスラム国)による日本国民でジャーナリストの後藤健二氏の許し難い殺害を非難する。後藤氏は報道を通じ、勇気を持ってシリアの人々の窮状を外部の世界に伝えようとした。われわれの心は後藤氏の家族や彼を愛する人々と共にあり、米国は今日、こうした野蛮な行為を糾弾することで、安倍首相や日本の人々と連帯する。中東地域の紛争で被害を受けた罪のない人々への寛大な支援など、中東と世界で平和と繁栄を前進させるための日本の揺るぎない貢献を称賛する。米国は同盟国やパートナー諸国との広範な連合と団結し、ISILを弱体化させ、最終的に壊滅させるために引き続き断固たる措置を取り続ける」

私はこの報道を見て最初に「オバマは後藤を称えているが、安倍はテロとの戦いとしか言ってない」と反応し安倍を批判したのだが、少し考えて、その角度は間違っていたと反省している。

オバマはなぜ後藤さんを称えたのだろうか。その理由は明白で、「アメリカは後藤さんの家族と後藤さんの愛する方々と共にあり、こうした残虐行為を非難した安倍首相と連帯していく」「アメリカは同盟国や有志各国との広範な協力によって、イスラム国を弱体化させ、最終的には崩壊させるために断固たる措置をとる」と言いたいからに過ぎないのだ。湯川さん殺害時にも「日本ともに協力し、犯人に裁きを受けさせる。断固とした行動を続け、最終的にイスラム国を打倒する」と言っている。これは、安倍の言っている”テロリストたちを決して許しません。その罪を償わさせるために国際社会と連携してまいります。””テロと戦う、国際社会において、日本としての責任を毅然(きぜん)として果たしていきます。”と全く変わらない。どちらも、人質殺害を口実に暴力を振るいたい、そのための国民感情を煽りたいというだけなのだ(イスラム国というテロ組織と戦うためであっても、暴力は暴力である)。

この差を、アメリカ大統領の狡猾さとみるか、日本国総理大臣の愚かさとみるか、我々日本国民の未熟さとみるか、それは自由だろう。しかし、オバマの声明も安倍の声明も、結局は弱者を利用した強者の発言に過ぎないということだけは忘れずにいるべきだ。