言葉が穢されていく

リンクは貼らないが、「多動」という言葉をタイトルに使った書物を2017年に2人の実業家(タレント?詐欺師?)が出版している。

 

多動(タドウ)とは - コトバンク

 

当然ながら、2人の使っている意味はADHDと関係ない。わざと意味を歪めるために2人の詐欺師はこのような出版を行っている。2人の言い訳は「動きが多いことを言っているだけであり、詐欺ではない」というところだろうが、他者や歴史に対する敬意がまるで欠けている。素人ではない、書籍を出せば必ずヒットするであろう知名度の持ち主が、その知名度を更に高めるために(つまりはライトな炎上商法目的として)やっているから質が悪い。当然書籍は売れ、言葉の意味を歪め、歴史の一部として残ってしまった。歴史の一部として残ったというのは、今この瞬間だけの問題ではなく、これから先人類を蝕み続けるだろう、ということだ。

 

2016年の米大統領選トランプ当選以後、現代は『ポスト・トゥルースの時代』だと頻繁に言われるようになったが、この話も「ポスト・トゥルース」の一事例として残しておきたい。2017年、まだまだ じんるいのみらいは くらいーーーーー