電通を撲滅せよ

高橋まつりさんが自殺して電通が問題になったとき、僕の反応はこうでした。

「若くて綺麗な女が死んだからニュースにしてもらってるんだろ」

僕のこの反応は間違っていました。反省します。自らの浅薄さを恥じています。申し訳ありませんでした。

 

「電通、意識改革は遠く難しい」 高橋まつりさん母手記:朝日新聞デジタル

 

「高橋まつりさん報道、事実と思わぬ」電通役員が発言か:朝日新聞デジタル

 

人が死んで、報道にちゃんと乗って、NHKニュースでしっかり取り上げられても、それらの報道が自然に縮小していき、人々の意識には残らず、パワーハラスメントについては無かったことにされ、働き方改革という適当な標語にすり替えられ、結果、何も変わっていません。電通は平気な顔をし続けているんです。

 

私達が次の世代に何かしてやれることはないのか、というのは常々思うのですが、政治的な物事についてだと、各々のイデオロギーが絡んでくるため、なかなか全員が同意できる目標というのがないと思います。

そこで、今日は提案です。電通を撲滅しましょう。次の世代が幸せに暮らせるように、僕らの世代で電通を潰しませんか。

 

 

もちろん、電通は超巨大企業ですし、人を殺しても殺してものらりくらりとかわし続け、社員を洗脳下に置き、上司から部下へ犯罪行為や差別的思想そのものを会社の常識として刷り込み、その巨大な資本とパイプにより支配的な地位を保っています。しかし、だからといって私達は諦めて、電通を放置していてよいのでしょうか。

当たり前ですが、いくらカネを持っていても、電通が悪徳企業だと日本国民の100%が知っている環境下では、電通は生存できません。それが90%、80%だとしても、電通は相当動きにくくなるはずです。なぜなら当然そこからは、電通の広告した商品を避ける消費者や、電通の手法に嫌悪感を示す取引先の人間も相当数出てくることになるからです。それは確実に電通の支配力を弱めることにつながります。

 

 

僕らの世代で電通を撲滅しましょう。これからの日本が俗にいう中世を脱出し、現代的国家になるためには、その最大の敵である電通の撲滅が必要不可欠です。共に協力して電通を撲滅しましょう。

言葉が穢されていく

リンクは貼らないが、「多動」という言葉をタイトルに使った書物を2017年に2人の実業家(タレント?詐欺師?)が出版している。

 

多動(タドウ)とは - コトバンク

 

当然ながら、2人の使っている意味はADHDと関係ない。わざと意味を歪めるために2人の詐欺師はこのような出版を行っている。2人の言い訳は「動きが多いことを言っているだけであり、詐欺ではない」というところだろうが、他者や歴史に対する敬意がまるで欠けている。素人ではない、書籍を出せば必ずヒットするであろう知名度の持ち主が、その知名度を更に高めるために(つまりはライトな炎上商法目的として)やっているから質が悪い。当然書籍は売れ、言葉の意味を歪め、歴史の一部として残ってしまった。歴史の一部として残ったというのは、今この瞬間だけの問題ではなく、これから先人類を蝕み続けるだろう、ということだ。

 

2016年の米大統領選トランプ当選以後、現代は『ポスト・トゥルースの時代』だと頻繁に言われるようになったが、この話も「ポスト・トゥルース」の一事例として残しておきたい。2017年、まだまだ じんるいのみらいは くらいーーーーー

「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は何故おもしろいのか

任天堂のビッグタイトルの一つである『どうぶつの森』からスマートフォンアプリ版がリリースされました。

 

どうぶつの森 ポケットキャンプ | 任天堂

 

基本無料で、チケットという形で課金要素がありますが、チケットはミッション(?)をこなすことで時々貰えるという形式です。昨今のガチャだルートボックスだ天井だといった要素とは無縁なゲームです(さすがに現時点では緩すぎるので、これからもっとチケットの大量に必要な追加キャラ等があるものだと考えられます)。

 

私的にはかなりうまいこと作ってあるなと思っていたのですが、そもそも無料であるということを完全に忘れているのか、このゲームをつまらないなどという輩が大量発生しています。一例がこちら。

 

「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は何故つまらないのか - あおみかんのブログ

 

基本的にバカはスルーするに限るのですが、バカが大量発生して偽物の事実を作り上げることには抵抗があるので、反論しておこうと思います。

 

 

1.『ポケットキャンプ』は基本無料ゲームである

『ポケットキャンプ』は任天堂のリリースした基本無料ゲームであり、この場合、ゲームのあり方として何通りかが存在します。

①ガチャ盛り沢山、ファン心理につけこんで金を搾り取る(例:ファイアーエムブレムヒーローズ

②シリーズ作品の存在を認知(再認識)してもらい、コンシューマ版の販売拡大につなげる

③ゲームとして単純に面白いものを作って買ってもらう(例:スーパーマリオラン

 

『ポケットキャンプ』は明らかに②ですよね。また、シリーズ要素として家具を配置したり、服を着替えたりというものがある点では③も含まれています(無料で③が含まれているのですから、かなりサービス精神旺盛なゲームだと思います)。よって、ゲームキューブ版やDS版に比べてここが足りない、などと文句を言うのは間違っているどころか、むしろこのゲームに価値があると言っているようなものなのです。無料でコンシューマ版と同じことができたら、コンシューマ版が売れなくなりますよね。同じことができないことが正しいのです。

 

2.スマートフォンで手軽にやるために最適化されている

どうぶつの森』シリーズをやったことのある人なら、巨大な魚影に逃げられたり、貴重な虫を疑惑の判定で取り逃がしたりといった経験があると思います。スマートフォンどうぶつの森ができるとして、同じシステムを導入されたら壮絶なイライラゲームになります。指先でちょいちょいと押していって、近づきすぎて逃げられて……間違いなくクソゲーになります。そこで本作ではその部分を単純化し、苦労なく魚や虫を集められるようになりました。原作ではウキをそのまま魚にぶつけてしまうと逃げられたりするのですが、今作では適当に投げても向こうから寄ってきてくれます。虫の捕獲も距離感に悩むことがなくなり簡単です。しかし、そのシステムになってしまうと、珍しい魚や虫を捕まえた感動も薄れてしまうのでは……そこで、そもそも魚や虫の種類は大幅に少なくなり、売価も単純化され、それらは住民に渡して利益を得るためのアイテムとなったのです(一部高額な魚虫はいるが、ほとんどが売価10ベルで統一)。つまり「魚や虫を捕まえる」という要素はスマートフォンでできるけれど、それ以上の感動体験「貴重な魚虫を捕まえる」「コレクションする」「思わぬ売価の高さに喜ぶ」等はちゃんとコンシューマ版を買ってやってね、ということなのです。逆に、これらの要素はスマートフォンで手軽にやる場合、煩雑さを増してしまう部分もあるのです(巨大な魚の出る時間帯をメモしておくとか、アイテムが一杯になりそうでどれを捨てるか迷うとか、手軽さからは遠ざかってしまう)。

個人的には、単純な構成になっているからこそ、エリアはもう少し増やしてほしいと思っていますが(採取場が現在4つですが、6つくらいあってもいいのでは)、思考量を増やしてしまうことが逆にゲームへのストレスを高める可能性もあるため、難しいなと思います。

どうぶつに話しかけるのもタッチするだけだし、どうぶつの要望から直接クラフトできるし、アイテム一杯になったらそのまま売れるし、インターフェース周りは相当優秀な印象です。どうぶつとのやり取りには若干奇妙なものがあると思っていますが(感謝されすぎ、プレイヤーが簡単に儲かりすぎ)、どうぶつ達との(毒気もある)濃密なやり取りはコンシューマ版に譲ったということなのでしょう。

 

3.どうぶつの森の基本はしっかり抑えている

キャンプ場とキャンピングカーに自由に家具を設置していけます。キャンピングカーはお金を使って増築できます。これが無料でできるんです。理想のキャンピングカーにしたいですね。ちなみに「家具ごとの固有リアクションが豊富」「タンスにアイテムをしまえる」等の要素はコンシューマ版でお楽しみください。アプリがあるからゲーム版は要らない、などといったことにはならないようにできています。家でなくキャンプ、キャンピングカーなのもいいですね。キャンピングカーを運転するわけでもないのですが、劣化版という印象は薄まっています。

 

さて、ここまで「「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は何故おもしろいのか」について語ってきましたが、このゲームにクソ要素があるのも事実です。

・釣った時とか、周りの住民が拍手してくれることも拍手してくれないこともある

あれ好きなので安定させてほしいです。

・バザーに服等を出せない、値段設定が味気ない

ここを自由にしたらコンシューマ版に影響するからということなのでしょうけれど、それでも少し不満です。

・「ホッホーッ ホッホー」がない

 これをもってコンシューマ版と分けている気もします。家具は配置できるし住民と会話もできるけれど「ホッホーッ ホッホー」は渡さないよ、「ホッホーッ ホッホー」が聞きたかったら製品版をやってね、という。そういうことなのかもしれません。

・あさみに話しかけられない

このゲームは良くできていると思いますが、この部分をもってクソゲーと言う人がいるなら私はそれを支持します。

 

どうぶつの森 ポケットキャンプ』は、やっぱりどうぶつの森はいいなあと思えるゲームでした。適当な作りではなく、しっかりスマートフォンに合わせていて好感が持てました。

「死にたい」にも色々ある

http://www.asahi.com/articles/DA3S13216473.html

私はTwitter上で頻繁に「死にたい」と言う人間なのですが、死ぬ気は全くないどころか、「死にたい」が「助けて」の裏返しと言うこともありません。

じゃあ「死にたい」が全くの虚言なのかというと、個人的にはそんなこともありません。死にたいと思った時に死にたいと書いています。

もちろん、中には深刻な虐待、暴力に遭っていたり、健康で文化的な最低限度の生活が送れずにもう嫌だ死にたいと言っている人もいるのだと思います。そういう人を救えるようになるのはいいと思います。しかし、そうではない死にたいもあると思います。

もし僕が「死にたい」と書いている時にいきなりNPOの職員に「どうしましたか?」と声かけられたら「うるせえ死にてえのかお前 殺してやるぞ」と返すと思います。

貧困や暴力と戦っている人達を否定するつもりは全くなくて、それはそれで素晴らしい取り組みだと思うのですが、誰が助けることもできない、完全に自分の責任でもって苦しんで「死にたい」と書いている人もいるし、それはボトルメッセージを流しているのではなく、ただ「死にたい」と書いているだけなんだということが言いたかったんです。

なんだか、今回の報道を見ていると、結局苦しんでいる人達が救われないだけではなく、逆に自殺防止NPOを装って殺害したり金銭を騙し取ったりする人が出そうですよね。自民党議員はアニメのせいにしたりネット監視だとか言ったりしていて、いや、そんなクズはさっさと落選させればいいのですが、マスコミは批判せずに垂れ流すし、有権者も大歓迎で連続当選させるし……。まあそれはまた別の話なんであれですけど。

身体や精神に不調をきたすと簡単に行き場生き場がなくなる社会環境とか、家庭に問題を抱えている人間を差別し排除しようとする社会的風潮とか、そういうものをなくしていくべきだと思います。ネットに溢れる「死にたい」は僕みたいな人間のやつだけで十分でしょう。「死にたい」と発せられること自体を止めるとか、自殺防止フェンスを設置するとかじゃなく、もう少し根本的なところの解決に向かっていってほしいです。

漫画『ラストピア』2巻感想

2巻で完結してしまったが、打ち切り的な感じのしない、綺麗な終わり方だった。積極的に他人に薦める漫画ではないものの、私の求めている作品ではあった。

 

oranqs.hatenablog.com

 

キャラクターのかわいい漫画であり、そのかわいさを損なわずにまとめ上げたことに意味があると思う。ライアと雑貨屋さんが好き。でもそれだけじゃなく全員かわいい。モヤモヤは全く残しておらず、しかし説明しすぎていないところもいい。私の予想とは違う真相だったが、納得のいくものだった。

 

私が子どもの頃から『どうぶつの森』や『ポケットモンスター』が好きなのは、人間が嫌いとかそういうことではなく、素朴で安らかな時間に強く憧れているからなんだろう。そのことを思い出させてくれた作品だった。なんで人生はこんなにもつらく厳しいことばかりなのだろう。涙が出てきた。

 

僕もおねーさんが恋しくなりました。

2017年衆院選総括

http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2017/

軽い記事です。

公明、共産が議席を減らしていることから推測すると、投票率は低いわりに高かったんだと思います。どういうことかというと、台風が来たことで投票率は低くなったものの、そのわりには投票した人が多かったということです。

今回の選挙について、ツイッター上の有名人が「投票する気にならない」と書いていました。しかし私は、過去数回の選挙の中では今回の選挙ほど投票する気になったものはなかったと思っています。自分の中で選挙を経験するごとに興味は下がっているのですが、単純に並列比較すると今回は選挙に行きやすい構図だったと思います。

それが公明、共産の議席減に現れていると分析します。

立憲民主党議席数が希望の党議席数を上回ったことについては、完全に予想外でした。中身を見ると民進支持層の流れにプラスして共産から議席を奪っただけで、自民党議席は全く削られていないのですが、それでもここまで躍進するとは思っていませんでした。選挙戦の中で立憲民主党については、フォロワー数やツイッター運用といったくだらない部分が話題になっており、そんなものは議席に結びつかないのにと思っていたのですが、有権者はちゃんと理念、政策を見て投票していたということだと思います。菅直人海江田万里といった落選常連組が比例復活ではない選挙区での当選をしたことは驚きで、票として現れる程度の有権者立憲民主党を歓迎していることが明らかになりました。

立憲民主党の軸は、党名通りの立憲主義と、ボトムアップ型の政治を掲げたことです。消費税増税は当面凍結し国民に景気回復を実感してもらってから検討する、個別的自衛権は強化するが集団的自衛権には反対、これらの政策は極めて穏当であり中道的です。

上っ面の駆け引きではない、政治の正常化を願っている人が一定数いることはわかりました。しかし、その声はまだまだ小さいです。自由民主党公明党希望の党日本維新の会日本のこころといった憲法違反を進めている勢力は更に力を増しています。違憲安保法制のもとで、憲法9条の3項に自衛隊を書き込むなどという意味不明な改憲が行われようとしています。私が以前述べた観点(前原さんはなぜ「希望の党」との実質的合流を選ばざるを得なかったのか - 遺考)においても自民希望側に勝たせたままの結果になっています。日本に住んでいる以上、日本の政治にはまともになってもらわないと困るんです。国会議員は困らないかもしれない、でも国民は困るんです。国会議員に好き勝手させる時代は終わらせなければなりません。大資本であるマスコミに思考を無批判に委ねていてはいけません。国民が自分達で考え自分達の政治を作り上げていく時代にしましょう。私もやります。

期日前投票に行ってきました

期日前投票(きじつぜんとうひょう)に行ってきました。国民審査ではこの3人に×をつけてきました。

 

 

 

安倍内閣に指名されてるから全員×とか、男だから全員×というやり方もあると思ったのですが、差をつけることにも意味があるという趣旨の投稿を見て私もそう感じたので、差をつける方に加担しました。全員×でもいいと思います。

 

ちなみに期日前投票の投票所は普通の投票所と変わらないので、期日前投票だから候補者名を正確に暗記していかないと書けないとかそんなことはないです。理由は「学業のため」欄にチェックを入れました(嘘ではない)。理由について聞かれることもなく、全くいつもの投票所通りだったので、お近くに期日前投票所のある方は利用してみるのもいいかもしれません。