創作物によくあるあの展開、いいかげんやめませんか?

嫌いなんですよ、アレ。あれ、やめませんか?

どういうやつかというと、Aはすごいことを成し遂げるものの、上司に恨まれたり妬まれたりして潰される。しかしその後、社長とかの更に偉い人が出てきてAを評価して認めてくれる(上司は失脚する)、とかいうの。

あれ、社長とかを自分の目には見えないものだから過度に素晴らしいものだと妄想した結果成立しているんだろうけれど、実際のところそんなに良くはないし、妄想の中でやる話のわりにはチンケなんですよ。だからそんな展開ではなく、クソ企業自体が没落して、自分は全く別のところで輝き羽ばたくという妄想の方が、同じ都合の良い妄想としてもいいと思うんですよね。

あと、こういう展開が生じたのって、元々、Aは人間に(すぐに)は認められないけれど、神様お天道様には認めてもらえる、という形態が原型だと思っていて、僕はそれは良いと思っているんですよね。偉い人が認めてくれる展開ってのはその偉い人を神様お天道様と勘違い、錯覚させるような要素にもなっていて、だから好きじゃないんです。

このすげえ偉い人に認めてもらう展開って結構ありふれているんですけれど、何か固有の呼び名がついてたりしませんか?ついててもおかしくないと思うので、もしこの展開の呼び名を知っている人がいたら教えてください!

今年の映画ではっきりと2本、こういう展開のものを見せられて、そのどちらにも萎えたので書きました。どうせ現実ではないのだから、『フリー・ガイ』みたいな妄想の方が楽しいと思うんですよねえ。