映画『判決、ふたつの希望』から我々が学ぶべきこととは何か

判決、ふたつの希望』がどういう映画なのかを私の能力で説明するのは難しいので、公式サイトから引用します。

 

レバノンの首都ベイルート。その一角で住宅の補修作業を行っていたパレスチナ人の現場監督ヤーセルと、キリスト教徒のレバノン人男性トニーが、アパートのバルコニーからの水漏れをめぐって諍いを起こす。このときヤーセルがふと漏らした悪態はトニーの猛烈な怒りを買い、ヤーセルもまたトニーのタブーに触れる “ある一言”に尊厳を深く傷つけられ、ふたりの対立は法廷へ持ち込まれる。

トニーとヤーセルが主人公でこの二人が中心なのですが、それぞれの担当弁護士も癖のある人物で、トニーの妻も発言が多く印象深いです。まだ見てない人はぜひ見てください。

 

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邦楽100人一曲

例の人(@rei_no_hito)さんがやっていた企画が面白そうだったので、私もやってみることにしました。

 

aiko/花風
AiRI/Dreamer
AKB48大声ダイヤモンド
AKINO with bless4エクストラ・マジック・アワー
Aqours青空Jumping Heart
ASIAN KUNG-FU GENERATION/未来の破片
THE BLUE HEARTS/青空
Base Ball Bear/Stairway Generation
the brilliant green/長いため息のように
BUMP OF CHICKENロストマン
Buzy/Be somewhere
B‘z/HOME
ClariS/コネクト
day after tomorrow/君と逢えた奇蹟
DEEN夢であるように
Do As Infinity/タダイマ
earthmind/B-Bird
eufonius/桜色
Every Little Thingアイガアル
FIELD OF VIEW/突然
GARNET CROW/Only stay
GLAY/口唇
globe/FACE
THE HIGH-LOWSミサイルマン
Hyde/SEASON'S CALL
Hysteric Blue/なぜ…
Janne Da Arc/シルビア
JUDY AND MARY/クラシック
Kiroro/未来へ
(K)NoW_NAME/Freesia
KOKIA/たった一つの想い
KOTOKO/agony
L'Arc~en~Ciel/NEO UNIVERSE
LOUDNESSSoldier Of Fortune
MELL/Virgin's high!
Mr.Children/フェイク
My Little Lover/Hello, Again~昔からある場所~
PAMELAH/SPIRIT
Pastel*Palettes/もういちどルミナス
PENICILLIN/ロマンス
Poppin'Party/二重の虹
PRINCESS PRINCESS/世界でいちばん熱い夏
REBECCA/フレンズ
ROMANTIC MODE/Resolution
Roselia/熱色スターマイン
savage genius/Forever…
See-Saw/あんなに一緒だったのに
SIAM SHADE/RAIN
SMAP/ダイナマイト
SPEED/ALIVE
T.M.RevolutionHOT LIMIT
Tommy february6/EVERYDAY AT THE BUS STOP
Tommy heavenly6/Heavy Starry Chain
Triad Primus/Trancing Pulse
TWO-MIXLAST IMPRESSION
UNICORN/大迷惑
YUI/Why me
ZAQエキストラレボリューション
ZARD/心を開いて
μ’s僕たちはひとつの光
相川七瀬/夢見る少女じゃいられない
荒井由実やさしさに包まれたなら
いきものがかり/YELL
井上陽水/少年時代
宇多田ヒカル/Wait & See ~リスク~
エレファントカシマシ/風に吹かれて
大塚愛/ユメクイ
鬼束ちひろ/infection
華原朋美/I'm proud
川田まみ/radiance
栗林みな実Love Jump
桑田佳祐/祭りのあと
小松未歩/風がそよぐ場所
斉藤和義/歩いて帰ろう
佐野元春/約束の橋
佐々木恵梨/ふゆびより
サザンオールスターズHOTEL PACIFIC
霜月はるか祈りの種
スキマスイッチガラナ
ステレオポニー/ツキアカリのミチシルベ
スピッツ/正夢
高橋瞳/青空のナミダ
田村直美ゆずれない願い
茅原実里ZONE//ALONE
チャットモンチー/どなる、でんわ、どしゃぶり
つじあやの/風になる
中川翔子/心のアンテナ
中島美嘉/LIFE
中島みゆき/空と君のあいだに
中島愛TRY UNITE!
乃木坂46今、話したい誰かがいる
浜崎あゆみ/Boys & Girls
飛蘭mind as Judgment
放課後ティータイムSinging!
ポルノグラフィティ/アポロ
槇原敬之/SPY
松本梨香/おやすみぼくのピカチュウ
水樹奈々ETERNAL BLAZE
レミオロメンパラダイム
和田光司/Butter-Fly

 

終わり。

映画『カメラを止めるな!』評論 この映画を楽しんでしまった皆さんへ

カメラを止めるな!』を見た。この映画は大変評判になっており、その皆さんによるとこの映画は「ネタバレになるので内容は言えないが今年一番の面白さ」ということであった。正直、私はこの手の「ネタバレだから言えないけど面白い」というものが大嫌いで、「ネタバレをしていても面白いのが本当の面白さだ」的言説にも少し共感するところはあるのだが。それは置いておいて、この映画について軽く検索してみてもネタバレを書いた文章が出てこないほど、皆一様に「ネタバレだから言えないけど面白い」といったことを書いているので、一体どんな映画なのかと気になってしまった。もしつまらなければ、このブログで詳細なネタバレを書いた上で批判すればいいだろうと思ったのもあった。

そして映画を見た感想としては、この映画は楽しかった。楽しかったけれど、今年一番とかそういうものには疑問符がつく。そういう感想であった。帰り道、この映画のことを考えながら、私は何故この映画が気に食わなかったのかということを考えていて、少し思ったことがあるので記述しておく。以降の文章はこの映画を見た人向けなので、見てない人は読まないでください。また、この映画の宣伝口コミで出てくる「ネタバレになるので言えない」系の宣伝文句については、確かに正しいところがあると思うので、ネタバレを知ってから見てしまうと魅力が減るというのには同意できます。同意できますから、見てない人は読まないでください。ただ、見ることを薦めるかというと私は薦めません。その理由については以下の文章に記述されることになるので、見てない人に届かないのが残念ですが……。それでは以下本論です。見てない人は読まないでください。

 

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アニメ映画『詩季織々』感想(短評)

詩季織々』は、3つの短編アニメから構成される。それらは独立しているので、独立した評価をするのが望ましいだろう。

 

陽だまりの朝食 ★★★★

主人公が祖母を亡くす中で、自分の人生の所々に存在したビーフンとその時の風景を思い返していく映画。「汁ビーフン」なる本場のビーフンの存在を初めて知り、興味深く見ることができた。冒頭の派手なモノローグは村上春樹みたいで笑ってしまったが、その後は実に落ち着いた雰囲気で純文学的な良い作品だった。

 

小さなファッションショー ★★★★★

モデルの姉とそのマネージャー、姉と共に暮らす妹を描いた物語。リアリスティックながら現状追認ではない造り、力強いメッセージ、泣ける展開。こういう風に生きていきたいと改めて強く思った。私が映画館で今年見た中では最高の作品。『サクラクエスト』にも近い部分があり見返したくなった。

 

上海恋 ★☆

新海誠の気持ち悪さと質の悪い恋愛映画の気持ち悪さを半分ずつ取り入れたようなゴミみたいな作品。カセットテープというアイテム選択から最後のシャオユの顔を映さない演出に至るまで気持ち悪さが爆発している。吐き気を催しながら劇場を後にすることになった。

 

以下は感想の感想になりますので口調が荒くなります。注意して読んでください。

 

 

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映画『マリアンヌ』感想 -歴史とエンターテイメントの間隙-

ある人の薦めで映画『マリアンヌ』を見ました。以下ネタバレ全開で語るのでもしネタバレが嫌な人がいたら読まないでください。

 

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TOKIO山口達也の性的暴行に関連した私の呟きをまとめておきます

 

 

 

 

 

 

 これ以上特に書くことはありません。100年後に少しでもよい社会になっていることを目標に、私はめげずに生きていこうと思っています。少しでもよい社会にするために一緒に頑張ってくれる方、もしいたら一緒に頑張りましょう。

映画『ラブレス』とアニメ『ゆるキャン△』から学ぶ正しいセルフィー(自画撮り)の在り方

映画『ラブレス』の詳細な感想については述べません(悪い映画ではないし、良い映画だと思います)。ここでは『ラブレス』と『ゆるキャン△』においてのセルフィー(自画撮り)の使い方を見ながら、正しいセルフィーについて学んでみようと思います。

『ラブレス』ではスマートフォンが重要なアイテムとして使われています。スマートフォンは空虚さの象徴であり、主役の女が暇つぶしとしてしょうもない写真ブログを漁っているシーンがあったり、「本当の愛を教えてくれる」はずの不倫相手といてもスマートフォンをいじっていたり、印象的に使われています。セルフィー、いわゆる自撮りについても、主役の女がレストランでやったり、レストランで女達が集まってセルフィーを撮っている醜いシーンがあったりします。

ゆるキャン△』にもセルフィーがありますが、『ラブレス』とは映像に出てくる部分にまず差があります。『ラブレス』のセルフィーでは、彼女らが自らを撮っている場面を描写されている一方で、『ゆるキャン△』ではその部分が描かれません。省かれています。実は作品の冒頭に一度だけ撮影シーンもあるのですが、そのシーンではカメラのフレームの中がそのまま画面に映っており、撮影している人物をその外からは描いていません。

では『ゆるキャン△』にあるいくつかのセルフィーは何を描いているのでしょうか。『ゆるキャン△』のセルフィーでは撮っている様子ではなく、撮られた写真が描かれるのです。自分と景色を入れて撮影した写真を友達にチャットで送信したり、自分と友達の二人が一緒に入った写真を眺めたり、撮ったセルフィーを印刷して部室に飾ったり……。撮った写真の見せ方も、一般的なセルフィー(不特定多数に閲覧させる)とは異なっています。

この二つの作品から学べることは、良い写真とは(特定の)誰かのための写真である、ということではないでしょうか。いやいや、『ラブレス』のセルフィーも自分のためだろと言われそうですが(笑)確かに自分の自尊心のためには使われていますが、そういうことを言っているのではありません。『ラブレス』のようなセルフィーは写真を届ける相手がぼやけているのです。ネットの誰かに認められたい、多くの人にキラキラしていると思われたい、などという浅い考えでは、撮られる写真も浅くなるのでしょう。『ゆるキャン△』のように、自分で見返すためだったり、仲間に送るためだったりする写真には、芯が生まれてくるのです。これが正しいセルフィーなのではないでしょうか。

私は物心ついた頃から人物写真が嫌いで、集合写真も嫌い、風景を撮る写真が好きだったのですが、『ゆるキャン△』を見て、自分が映っているスマートフォンで撮るような写真も悪くはないかなと思いました。セルフィーのあるべき形を教えてもらいました。