モルカー2期がつまらない理由について考察する

『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』第4話「バグってレスキュー」 - YouTube

見ている人は気づいていると思うが、モルカー2期(『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』)はつまらない。何故つまらないのかについて整理してみる。

何が起きているのかよくわからない

今は4話公開中なので4話について言うと、登場するオブジェクトの種類が多すぎる。いや、単に種類が多いだけなら、例えば「モルカー」「人」「ビル」「お金」くらいならそれぞれが何なのか説明なしにわかるため問題ないのだが、4話のオブジェクトについて列挙すると「モルカー」「人」「教習所にある運転シミュレーター」に加え「ニンテンドースイッチのような機械」「機械に映る美少女」「恐竜」「猫」という異質なものがごちゃまぜになって、コードを噛んでシミュレーターが壊れかけてそこにゲーム機が当たって……?という、一般に見たこともないようなよくわからないことが生じている。1期の直線的なドタバタ感に比べると相当入り組んでいると言える。

人が多い

2話がたしか教官の話だったと思うが、人が出しゃばってくると萎える。もちろん2話もオチで教官がモルカーに屈するという流れがあるからという製作者側の言い分はわかるのだが、それまでの教官の存在が大きすぎる。見ていてストレスが溜まる。我々はモルカーを見に来ているのだからモルカーだけがハチャメチャに暴れて、人はやられっぱなしの振り回される存在であってほしい。

ドライビングスクールという舞台設定

やはりドライビングスクールという、学校という設定が良くなかったのではないかと思わざるを得ない。モルカーがやらかし過ぎたので免許再取得しましょうという1話の導入は理解できるのだが、人の出番を多くする2期の手法とスクールという設定があまりにも悪い意味で噛み合ってしまっていて、モルカー達ががんじがらめになってしまっている感が否めない。学校という規律のある矯正機関だからこそ学校をぶっ壊すモルカーが見られる可能性もあったのだが、現時点ではそちらの方向の開放感はあまり得られる作品になっていない。

もっとも、1期モルカーも毎回神回だったなんてことは全然なく、私がはっきり面白いと感じた回は第5話のプイプイレーシングが初めてだったと思うので、2期にも今後当たり回が来る可能性はないとは言えない。ただ現時点ではつまらないというのが私の偽らざる感想である。