映画『グランツーリスモ』感想(短評)

ニール・ブロムカンプの新作『グランツーリスモ』を見てきた。

私はいわゆるリアル系のレースゲームは上記のリッジレーサーPSP版しか触ったことがなく、グランツーリスモシリーズには一切触れたことがなかった。そして本作を見た感想としては、グランツーリスモをやってみたくなった。実際の車をカスタムして実際のレースを実際の挙動のように走れると言われても「赤コウラ投げられた方が楽しいし」と特に興味を持たなかったのだが、「そこまでこだわっているのなら車に対する知識も深められそうだし、ニュルブルクリンク走ってみたいし」と思った。なのでこの映画は成功している。SONYおめでとう。

そしてこの映画の感想なのだが、はっきり言って話のレベルとしては低く、すべてがテンプレートをなぞっているだけでつまらない。

このツイートが見事に表現してしまっているので引用しておく。

もちろん、映像と音、特に音についてはかなり良く、映画の評価要素としてそういうものもあるとは思うので部分評価はするのだが。

特に、グランツーリスモというゲーム自体がそういうゲームなのかもしれないが、ゲームでの成功が女にモテモテというマッチョな文脈に回収されているのは、他のジャンルのゲームが好きな人としては若干嫌な気分にはなる。逆にAPEXやVALORANTを好きな人は共感できるだろう。

まあ、商業的成功をしてくれたなら、ニール・ブロムカンプの次回作が見られるのも近いだろうし、そちらを楽しみにしておく。