まんがタイムきらら展に行ってきました。

僕の感じた感情の9割は個人的などす黒いものなので、それを抜きにした残り1割で私はきらら展に行きましたという生存報告にしたいと思います。

今日、祝日なんですね。金曜日だから土日よりいいだろうと思って時間作って行ったんですが、混んでいました。しかし混雑の中の会話で「前に来たら3時間待ちと言われたので止めて今日にした」と言っている人もいたので、見られる瞬間に来られただけ幸運だったのかもしれません。

雑誌ごとに過去作、現在連載中の作品合わせて80作品の新規イラスト、展示に合わせた4コマが並んでいて、楽しめました。『まんがタイム』が「笑い」の雑誌なので、そこに「萌え」をプラスしたのが一連のきらら作品群だという考え方を受け、なるほどなと思いました。もちろんきらら漫画も百発百中ではありませんが、原理的にキャラがかわいいだけのつまらない漫画が比較的出にくいという面はあるのかなと思います(私があまり好みでない漫画も、無でつまらないというよりは笑いのテンションが合わないということが多いので)。

もちろん僕の中での二大名作漫画もあり、それはとても嬉しかったのですが、過去作で好きなある作品の展示がなかったので(書店では見かけるので別に発禁にされたわけではないのですが、作品自体は明らかに打ち切り的な終わり方をしていた)そこはかなり残念でした。80作品の中には数年で連載終了したものも含まれているので、その中に含まれなかったほどなのかな、と。

また、私の知らない作品が沢山あったのですが、似たようなアイデアを使い回していることがあり(幽霊が棲み着いたとか)なるほどなと感じました。

創刊当初の表紙群は明らかにいわゆる2000年頃のエロゲー的萌え絵で構成されており、うめ先生の絵柄も当時はそこから外れない程度の方向性だったんだなということに改めて気づかされました。現在のきらら作品群の絵柄は『うらら迷路帖』に代表されるようなものに完全にシフトチェンジしており、その時代の流れも面白かったです。

客層は99%が僕のような気持ち悪い人間でした。ほんの2人ほど?中学生くらいの女の子が母親と一緒に来ていて、こういう人達は漫画家の先輩の絵を見に来ているんだなと、僕達が何も生み出さない一方でこの人達がこれから素晴らしい世界を描いていくんだなと痛感しました。

さて、この展示ではグッズ売り場がセットになっており、その日の展示を見た人だけが(入場料1500円)グッズ売り場で買い物ができる仕組みになっています。私は特にグッズなんかには興味がないというフリをしつつ、実はひだまりスケッチのマグカップを買うつもりでいたのです。いつ使うんですか?使う機会ないですよね?本当にバカな人だなと思います。そして、グッズ売り場前のボードを見ると、なんと、ひだまりスケッチのマグカップは売り切れと出ているのです。はぁ……。まあ、仕方ないですよね。しかし、後日入荷予定とも書かれているのです。つまり、また展示を見に来たら買えるかもね!また1500円払って来てね!と言っているのです。いやあ、さすがですよね。もちろん明日明後日は行きません。まあ、ひだまりスケッチのマグカップを買っても使えないし、別に買わなくていいですよね。そんなこんなで報告を終わります。後一つ。川井マコト先生のドローイング映像には感動しました。あんなに手をかけているとは想像できませんでした。また全巻読み直して、絵の細やかさにも着目してみたいと思います。音声ガイドは……声優オタクの人は喜ぶんじゃないかな?私的にはこの前行った美術館の音声ガイドが素晴らしかったので、ね……。あと、音声ガイドの「先生はおっしゃっている」というフレーズが、『プラネットウィズ』とかいうアニメ(全然関係ない)のフレーズで再生されて気になって仕方なかったです(どうでもいい)。

なんで前売り券買わなかったのかというと、そこまで気が回らなかったんです。でも展示は見に行きましたからね。これからのきらら漫画も色々読んでいきたいと思います。終わり。