(短文)映画『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』にある、たった一つの褒められるポイント

おそらく製作者側もそこを褒めてもらいたいのでしょう。以下ネタバレあり。

 

 

『君を愛したひとりの僕へ』を先に見た世界線の僕と、『僕が愛したすべての君へ』を先に見た世界線の僕は分かれてしまっていて、僕には平行世界の僕の感想がわからないってこと。

これを褒めてもらいたいんでしょう?いいですよ、そこだけ褒めますよ。映画の中身は全部クソですけれどね……。

特に『君愛』の方にその印象が強かったのですが作画が下の中、声優も下の中。他に良いところのある映画なら我慢しますが、特に良いところがないので厳しい。そしてストーリーなのだが男の俺凄い設定とそれに付き合わされる2人の女という感じで男の独りよがり、身勝手さがそのままなのでつらい。話の中の世界では平行世界に意識が移せるようになっているという、あまりにもとんでもないことが起きているのに、それをやっているのが主人公ともう1人の女くらいしか出てこず広がりを欠いているのも都合が良すぎてどうなんだと思ってしまう(セリフの中では他にもやる人がいると言われていたが具体的にどのような人がどんなことをしていたのかは語られず)。ただ、どういうところで感動してほしくて作っているのかはわかるので、好きな人を否定しないように努力はします。

小説版の方から削られている描写があるらしいし、シリーズ新作も出ているようなので、興味がある人はどうぞ。僕が読むかどうかはわかりませんが平行世界の僕のうち一人くらいは読んでいる僕がいそうなので、自分はいいかな。